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「義歯建築家®の実力」

――55年の義歯製作の経験から見た、歯科技工士の経済的“ゆとりある”歯科技工ライフの確立について

少子高齢化なる我が国の人口動態は、加速度を増し世界一の長寿国となりました。

その影響で、欠損補綴のニーズは様変わりしております。

現代歯科医療の進歩により高齢者の義歯傾向は、総義歯が減少する時代です。

そのことで、鉤歯に対する考え方も、MIによる低侵襲の傾向にあり、レストレーションも天然歯に最小限のプレパレーションをするようになりました。例え歯冠修復する場合であっても、積極的にデザインクラウンを推奨する傾向は減少しつつあります。

そこで今回は、私の半世紀に及ぶ生命維持装置(Denture)、いわゆる義歯に生命力を与える考え方(義歯建築家®)の基本と技術的に必要な事も披露させていただきます。

同時に歯科技工士としての役割と“経済的立場の確立”いわゆる“ゆとりある”歯科技工ライフについて語ります

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川島 哲 

プロフィール

 

1976年 東邦歯科技工専門学校 歯科技工科夜間部卒業

1976年 ユニバーサルデンタルラボラトリー開設

1981年 有限会社ユニデントに名称変更

1987年 キャストパーシャルの実技研修会講師を始める

1995年 日本補綴構造設計士協会設立 現在会長

2005年 川島セミナー代表

2021年 日本顎咬合学会指導技工士

2021年 JSDA日本アンチエイジング歯科学会常任理事

 

1976年に歯科技工所を開設して以来、一貫してキャストパーシャルデンチャーの「基本設計」と「補綴構造設計」の理論構築と技工術式の改良に取り組んで、それを惜しみなく公開している。現在は川島セミナー「義歯建築家」の実技コースを開講している

 

〔主著〕すべて医歯薬出版刊

「一週間でマスターするキャストパーシャル」 上下巻(1991年)

「バイオキャストパーシャル」(2000年)

「T.K.M.キャストデンチャーのすべて Bio Mimetic Cast Denture」(2005年)

「“新”一週間でマスターするキャストパーシャル」(2012年)

「“創”義歯の時代 Denture Designerへの道 T.K.Design三角理論」(2021年)

 『デジタル時代に生きる総義歯哲学を考える』

近年、デジタルソリューション(情報通信技術)を使った最新技術によるデジタル技工も進化する中で、近年、口腔内スキャナー、ラボスキャナーを用いたデジタル咬合解析技術の発展に伴い、術者の経験値や感覚に依存していた咬合を客観的に記録し分析することが可能となって来ている。

一方で、咬合を単純に捉えるだけでは、生体機能を営む複雑な下顎運動や咀嚼機能を十分に理解することはできない。

特に天然歯列の咬合と異なり、総義歯補綴では、咬合を支持する歯根膜感覚が存在しないため、適切な咬合高径、咬合平面、下顎位、人工歯排列、咬合様式、により義歯床の支持、維持、安定が相互に関係し、義歯床の機能・審美に大きく影響するのである。

歯科におけるデジタル技法への転換の流れも世界中の歯科領域においても同様である。しかしながら、歯科臨床で大切なことは、基礎となる臨床術式を充分に考察することが求められています。有床義歯とりわけ総義歯製作を成功に導くための鍵は、義歯床の外形線の設定および人工歯排列が義歯の維持力(吸着力)を増大させ義歯の安定を確保する要因と考えます。Class1.ClassⅡ.ClassⅢと異なる総義歯製作の臨床的基準について客観的な指標を示し、歯科臨床術式の留意点を考察する予定です。

本講演では、従来の理想的な咬合を追求する考え方から、一歩進み患者固有の顎口腔系の形態と機能に調和した「機能的咬合」という視点から症例に応じた咬合平面の設定、ニュートラルゾーンに人工歯排列を行い、症例に応じた咬合接触と咬合様式を考察し、下顎運動を客観的に捉えた臨床術式を紹介する予定です。

今後、デジタル技術の進展は、咬合を「見える化・数値化」する手段である。しかし数値化が治療目的ではなく、その数値を示す情報を生体機能と関連付けて解釈することが重要と考える。

咬合は、単なる上下顎歯列の咬合接触だけではなく、歯列、顎関節、咀嚼筋、神経筋機構、さらに義歯床と支持組織を含め多機能系として捉える必要がある。

超高齢化やデジタル技術が急速に進歩する現在だからこそ咬合の本質を再確認し、感性工学を融合させた新しい咬合解析と咬合構築の方向性を考察し、ご参加戴いた皆様とディスカッション出来れば幸いです。

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略歴】佐藤補綴研究室 佐藤幸司

 

1950年 大分県湯布院出身

1969年 大分県大分東明高等学校(普通科全日制)卒業

1976年 大分県歯科技術専門学校卒業

      納富哲夫先生に師事  霞ヶ関歯科ポストグラジュエートセンター勤務 

戸井歯科診療所勤務:安部歯科医院勤務(臨床歯科ポストグラジュエートセンター)

1980年 東海歯科医療専門学校非常勤講師

1985年 佐藤補綴研究室開設

1985年(公社)日本歯科技工士会生涯研修認定講師(41年目)

1988年 イエテボリ大学にてブローネマルク・インプラントコース受講修了

1990年 名古屋市立大学医学部研究員第一解剖学教室入局(2006年まで在籍)

2002年 BPS公認 国際インストラクター (IVOCLAR) (リヒテンシュタイン)

2003年 明倫短期大学 臨床教授(2020年3月まで)

2009年 台北医学大学口腔医学院 臨床教授(2010年3月まで)

2009年 名古屋歯科医療専門学校 非常勤講師

2010年 (国立大学法人)大阪大学歯学部付属病院招聘教員(2017年3月まで)

2017年 神奈川歯科大学顎咬合機能回復補綴医学分野 特任講師(2023年3月まで)

2023年  愛知学院大学歯科技工専門学校 非常勤講師

2025年 (国立大学法人)東京科学大学大学院医歯学総合研究科 口腔医療工学分野 非常勤講師

​奈良県歯科技工士会

​一般社団法人

〒636-0021 奈良県北葛城郡王寺町畠田5丁目6-22

​TEL    0745-73-0453

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